山奥に伝わる歴史ある祭り「ひとぼし」これは一見の価値あり!

山奥に伝わる歴史ある祭り「ひとぼし」これは一見の価値あり!

こんにちは!ポロルのやえです。

日本一高齢の村、消滅の可能性が高い村と言われる南牧村ですが、お盆の時期になると一気に人口が増えます。
若い人達も増えます。

村外に出た方も楽しみにしているのが、ふるさと祭り、そして大日向のひとぼしです。

ひとぼしとは、400年以上の歴史があり、国指定:選択無形民俗文化財 県指定:重要無形民俗文化財でもあります。

その昔、この村は小幡藩の圧政に苦しんでいました。
武田信玄軍が上州を攻め入った際、武田軍に味方をして、松明を灯し多数の武田軍にみせかけ小幡藩を打ち勝った。この喜びを火祭りとして受け継いだと言われています。

また、8月14日・15日と行われることから、14日をお盆の迎え火、15日をお盆の送り火として行われているそうです。

近くのひとぼし山に烽火を上げ子供達が大日向橋まで火を下ろし、麦藁を束ねたものに、2~3メートルの縄を巻いて火をつけ、大人達が橋の上で回します。

火がついていない藁を持たせて貰いましたが、2キロくらいでズッシリしています。
これを回すとなるとかなりの力が必要になると思いました。

何十年も回している方はとても綺麗に円を描いて回しまていました。

この回す役は地元の方だけでなく希望者も回すことができるそうです。

村長にお話しを伺ったところ、昔は大日向地区の方しか回すことは許されなかったそうです。
生まれ育っても村外に出たら回すことは出来なかったと。

今では人口も少なくなり回せるようになったので、村外に出た若者もこの時期に帰省して回すそうです。

だんだんと辺りも暗くなり・・・
近くはかなりの暑さ!

上の写真を撮るために橋まで近づいたのですが、かなりの暑さ!
ジリジリと暑さが伝わります。

この後、火のついた麦藁が近くまで飛んでくるというアクシデントもありました!!かなりの迫力です!

上手く回すコツを聞いたところ、始めは縄を短めに持って回せば回しやすいとのこと。
慣れてきたら長く縄を持って回すと綺麗な円が描けるようになるそうです。

見ているのは簡単なんですけどね・・・。
きっとやってみると難しいと思いました。
私は怖くて火がついていない麦藁を持つだけでお腹いっぱいになりました。

辺りが暗くなりはじめ、だんだんと火が勢いを増します。
なり響く太鼓の音。
川のせせらぎ。
蝉の声。
幻想的でエネルギッシュな火を見ていると。
まわりの音が消え、自分だけの世界になったような・・・
そんな不思議な世界を体験しました。

そして15日は火を回した後に「オネリ」が行われます。
灯篭を持った子供達を先頭に橋を渡り、近くの安養寺に入っていって、太鼓などを叩きながら境内を回ります。
こうして2日間のお祭りが終わります。

私は去年初めて見た時から、この「ひとぼし」に心惹かれました。
小さな村のお祭りですが、400年も絶やさず守り伝える。素晴らしいことだと思います。

これからもずっと伝えていきたい。残していきたいものだと思います。

南牧村大日向のひとぼしは毎年8月14日、15日で開催されます。
是非足を運んでみてはいかがでしょうか!

開催日:毎年8月14日、15日
※雨天の際は順延になる場合があります
時間:18時頃から
場所:南牧村大日向 大日向橋

当日は南牧村活性化センターの駐車場が臨時駐車場となります。
活性化センターから大日向橋まで無料バスが運営され、頻繁に往復しているのであまり待たないで行くことができます。

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